2020年3月16日、財務省はベトナムにおける財務報告基準の適用に関する提案を許可する決定書第345/QD-BTC号を発行した。それによると、
- 国際財務報告基準(IFRS)の適用プロセスについて:
第1段階(2020年~2025年):任意適用
- 需要があり、必要な要件を完全に満たした外国企業の子会社である100%外資企業は、個別財務諸表の作成にIFRSを任意で適用するにあたり、事前に財務省に通知する必要がある。
- IFRSを適用する場合、企業は税務機関、管轄機関に情報を十分に提供し、完全且つ明確に説明することを確約し、国家予算への納税義務等の確定に法律上の責任を負わなければならない。
第2段階(2025年以降):強制適用
- 第1段階におけるIFRSの適用状況の評価に従い、財務省は企業の需要、対応力、関連法令及び実際の状況に基づき、有効性と実現可能性を確保するため、適用対象グループごとに対し、個別財務諸表を作成するためのIFRSの適用方法、強制又は任意適用の時期を指定するものとする。
- ベトナム財務報告基準(VFRS)の適用プロセスについて:
- ベトナムの財務諸表基準(VFRS)及び各ガイダンスは設定され、公布された後、2025年以降、IFRS又は零細企業向けの会計制度を適用している企業を除き、全ての分野における企業及びベトナムで活動している全ての経済セクターに適用される。
- VFRSは、ベトナム経済の特殊性及び企業のニーズに合せ、実現可能性を確保し、国際慣習の理解を最大化するという原則に基づき、構築される。